生活者と建設業従事者に
対する意識調査(2017年)
調査概要
目的 | 生活者と業界関係者が抱える「建設業界」に対するイメージのギャップなどを健在化。 |
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調査手法 | 生活者向け・建設業界関係者向け意識調査(アンケート) |
生活者 | 20代~60代男女500名 ※年齢性別均等割付、建設業界従事者以外 |
建設業界関係者 | 20代~60代男女500名 ※年齢性別均等割付無し、一般社員以上 |
サンプル数 | 計1,000サンプル(生活者500名、建設業界関係者500名) |
実施期間 | 2017年3月8日-3月9日 |
生活者・建設業従事者
共通調査結果
共通調査:重要業種
Q.あなたにとって、
世の中に無くてはならないと思う
業種はどれですか。
(順位を付けて上位5つ)
建設業の中でも「電気・ガス・熱供給・水道業」などの生活インフラ系カテゴリは両調査対象者共に3位以内に入っているが、同じ建設業でも、「建設業」のカテゴリでは生活者と建設業界従事者の間に印象のギャップが生じている。
- 1位医療・福祉
- 2位電気・ガス・熱供給、水道業
- 3位農業、林業
- 4位漁業
- 5位製造業
- 6位教育、学習支援業
- 7位公務(官公庁)
- 8位運輸業、郵便業
- 9位建設業
- 10位情報通信業
- 11位不動産業、物品賃貸業
- 12位卸売業、小売業
- 13位サービス業
- 14位学術研究、専門・技術サービス業
- 15位生活関連サービス業、娯楽業
- 16位宿泊業、飲食サービス業
- 17位金融業、保険業
- 18位鉱業、採石業、砂利
- 1位医療・福祉
- 2位農業、林業
- 3位電気・ガス・熱供給、水道業
- 4位建設業
- 5位漁業
- 6位製造業
- 7位教育、学習支援業
- 8位公務(官公庁)
- 9位運輸業、郵便業
- 10位情報通信業
- 11位不動産業、物品賃貸業
- 12位卸売業、小売業
- 13位サービス業
- 14位学術研究、専門・技術サービス業
- 15位生活関連サービス業、娯楽業
- 16位宿泊業、飲食サービス業
- 17位金融業、保険業
- 18位鉱業、採石業、砂利
生活者対象調査結果
建設業のイメージについて
Q.あなたにとって「建設業」は
世の中に必要な
業界(仕事)だと思いますか?
93.6%の方が、「建設業」は世の中に必要な業界(仕事)と回答。
Q.「建設業界」へのイメージとして
近いものはどれですか?
TOP3位をネガティブなイメージが占めているが、追いかける形でポジティブなイメージも10位以内にいくつか見られた。
- 1位 きつい
- 天候等に関係なく作業をしなければならない。 予定外のことに対して対応が難しそう。 天候に左右されつつ工期を守らなければならないから。 肉体労働、暑熱環境、粉塵、重労働、ゼネコンからのいじめ。 重労働。 冷暖房の無い環境の中で働いているから。 仕事量が多く、肉体的にきついイメージがある。
- 2位危ない
- ⾼いところへ登った時の転落や落下物による事故などが想像される。 危険度が⼀番多⾼い業界。 事故の記事などを⽬にするから。 主⼈のでお⽗さんがそういう仕事で、⾜場から落ちたから。 労働災害死者数が上位を締めていると思われる為。 ⾼所作業などが危険だと思うため。
- 3位厳しい
- 危険な仕事だから厳しさが必要。 下請けが多く、親会社の経営状況や景気に左右されるので、⾦銭⾯でも厳しいし、⾁体労働も多いので体⼒的にも厳しそう。 労働時間の不定期。 親⽅厳しそう。 景気に左右されやすい。 仕事の取り合いで単価が安い。 男社会。 ⼀⽣やっていけるのはほんの⼀部だと思うから。
- 4位力持ち
- 建物を作ったり、すごいと思うから。 ⼥の⼈では出来ないし、⾊々運んでいるから。 重たい物を運搬するので。 体⼒がないと務まらないような気がするから。 体格のいい⼈が多いイメージがあるから。 どんなに⾼い場所でも、ブロックやセメント等の重たい資材を持ち歩いたりするから。
- 5位1つのことを極めている
- 家作りに関してプロだと思うから。 最⾼の仕事をしている。 宮⼤⼯など、技術が優れていると思うから。 形に残るものを創るから。 こだわりのある⼈が多い。 専⾨技術が必要だから。 確かな技術が⾝についてこその仕事だと思う。 ⼟⽊や左官などの職⼈が多い。 出来上がったものは芸術。 素人ができる事ではない。
- 6位クリエイティブ
- 建物を1から作り上げることが出きる職業だから。 様々なジャンルを建築するから。 何もないところに建造物を作り出すから。 ユーザーの理想をいかに希望通りに形にできるかという点から。 ⽬新しいものだったり⾊々あるから。 独創的な建物が次々とつくり出されているから。 センスが必要だと思ったから。
- 9位ロマンがある
- 建設は未来に向けてより良い暮らしをして⾏く為に必要な業種。その建築物のなかで⼈々が暮らして⾏くのでロマンがある。 モノづくりはその規模に関わらずロマンがある。 国内で国宝や世界遺産に指定されている城などの修復といった仕事もある。 熊⾕組の⿊四ダムのエピソードなど、感動的。
建設業への興味関心について
Q.あなたは最近、建設作業中の
工事現場、建設作業員に興味を
もって見たことはありますか。
6割以上の人が興味を持っていない。
Q.あなたは自分が住む、
もしくは働く、場所建物、道路等を
作った作り手に興味はありますか。
興味「あり」「なし」が拮抗。
Q.あなたは実際に作業風景・
工程を見た事はありますか。
約7割もの方が、実際の作業風景・工程を見た経験がある。
Q.あなたは今後、建設業界のことを
もっと知りたいと思いますか?
「思う」、「思わない」が拮抗。
- 思う・どちらかと言えば思う
- 衣食住の住や交通インフラの担い手だから。 安全な社会生活を守るため。 どういう段取りで建物が建設されるのか知りたい。 仕事の内容を見ることは理解する一歩だと思う。 好きだから。 建築士になりたかったから。 手抜きがなく、災害等に対応してほしいから。 市庁舎を作っていた。だんだん出来上がる工程が楽しかった。 DIY の参考として勉強してみたい。 作業されている方の本音を聞いてみたい。
- どちらかと言えば思わない ・思わない
- 工程は気になるが よく分からないので知らなくても良い。 自分には縁のないことだと思う。 かかわりがないので想像が出来ない。 興味はあるが、高齢ゆえ、率先して行動は起こさない。 そこまで興味はないから。 邪魔になりそうだから。 自分とは関係のない業界だとおもってしまっているから。 父親が設計士でだいだいはしっているから。 自分とかけ離れた世界だから。 建築物を作り上げるのはすごいと感じるが、自分自身かやってみたいとは思わないから
「実際に作業風景・工程を見たことが“ある”」方のほうが、「今後、建設業界のことをもっと知りたい」と思っている。
Q.実際に作業風景・工程を
見た事がありますか?
Q.あなたは今後、建設業界のことを
もっと知りたいと思いますか?
建設業従事者対象調査結果
仕事について
Q.あなたは建設業界・
仕事に不満はありますか?
「人手不足・高齢化」に不満を感じている人は全体の58.4%
※ 横スクロールにてご覧いただけます。
Q.前問でお答えになった
不満に対して、対策はしていますか?
※ 横スクロールにてご覧いただけます。
Q.具体的にどのような
対策をしていますか。
また、していない場合は
その理由をお答えください。
不満に対する施策を講じようという意思はあるが、圧倒的な情報・ノウハウ不足によるところが大きいことがわかる。
- 対策例 :
- 積極的な新卒採用 中途採用強化 若年者雇用 協力会社囲い込み
- 未対策の理由 :
- 3K産業なので 忙しい時期が重なるので人手不足 経営陣にやる気がない 平均年齢が50才を超えている
- 対策例 :
- 効率化に必要な投資準備中 専用のサーバーを設け情報共有化 マニュアルの作成 委員会を作り対策を検討中
- 未対策の理由 :
- 人が少ないから 話し合う時間がない 古い企業体質 無駄な書類や提出物が多い
- 対策例 :
- OJT 教育スケジュールを作成 技術教育を定期的に実施 育成プログラムを作成
- 未対策の理由 :
- 教育できる人がいない 職人気質の人が多い 体制が整っていない 通常業務が忙しすぎる
- 対策例 :
- 付加価値をつける 親会社と価格協定 作業効率化 得意技術に集中
- 未対策の理由 :
- 方法がわからない 交渉力 情報不足 競合他社が多すぎる 元請けに交渉しても無理
- 対策例 :
- 現場が多忙でないときは休む 安全衛生委員会の開催
- 未対策の理由 :
- 業界全体の問題かと 体制が整っていない
- 対策例 :
- 元請け契約を増やす パートナー会社確立
- 未対策の理由 :
- 大手が独占しているから 当社だけでは不可能
- 対策例 :
- 営業強化 社内研修
- 未対策の理由 :
- どうしたらいいかわからない 周りに仕事がない
- 対策例 :
- 若年労働者の育成 募集をかけている
- 未対策の理由 :
- 希望者が少ない 人が育たない
- 対策例 :
- OBの獲得 勉強している
- 未対策の理由 :
- 人と人との結びつきによるところが大きい マーケットが十分絞られているから
- 対策例 :
- グループウェア採用 システムの刷新
- 未対策の理由 :
- 難しい 資金不足
Q.不満のある現状を
変えていきたいと思いますか?
9割以上と圧倒的多数の建設業従事者が、不満のある現状を変えたいと望んでいるが、結果の出ていない状態との間に大きなギャップがあると考えられる。
建設業に就いたきっかけと未来について
働き手の視点からしても多くの不満がある業種であるが、仕事に誇りを持ち、これからも働き続けたいと考える従事者が8割以上を占めている。そしてそのほぼ同数の従事者がより良い業界に改善していくという当事者意識を持っており、非常に業界改革のポテンシャルが大きいと言える。
Q.あなたが「建設業」に
従事したキッカケは
なんですか。(いくつでも)
「人手不足・高齢化」に不満を感じている人は全体の58.4%
※ 横スクロールにてご覧いただけます。
Q.あなたは、自身の仕事(建設業)
に誇りを持っていますか。
8割以上(81.0%)建設行業に誇りを持っている。
Q.これからも建設業界で
働き続けたいとおもいますか。
約8割が(79.8%)建設業界で働き続けたいと思っている。
Q.あなたは10年後も
建設業界は
このままでよいと思いますか。
8割以上(81.0%)が10年後の建設業界をより良く変えたいと考えている。